症状名

鼠径部の腫れ

診療科：外科

鼠径部が腫れている、鼠径部が膨らんだり引っ込んだりする、などの症状がある方は鼠経ヘルニアの可能性があります。ぜひ一度ご相談ください。

鼠経ヘルニアとは

鼠経部（足の付け根のあたり）で筋膜が薄くなって弱くなっている部分から、腸管や内臓脂肪が皮下に押し出されてくる病気です。

一般的には『脱腸』といわれています。

鼠経ヘルニアの種類

鼠経ヘルニアはふくらみの原因となる穴の場所で3タイプにわかれます。

• 外鼠経ヘルニア
• 内鼠経ヘルニア
• 大腿ヘルニア

「陥頓」に注意！！

いつもは出たり引っ込んだりしている鼠経ヘルニアの膨らみが、押さえても引っ込まなくなることがあります。鼠径部の痛みや、腹痛、嘔吐などの症状も伴います。これを『陥頓』といって、緊急手術になる可能性があります。

腸管がおなかの中から脱出して戻らなくなってしまった場合に、腸管の血流が悪くなり壊死（くさってしまうこと）に陥ることがあります。 このような場合はすぐに医療機関への受診が必要です。

鼠経ヘルニアの治療

鼠経ヘルニアの治療は手術のみです。鼠径部切開法と腹腔鏡手術でのヘルニア修復術があります。

鼠径部切開法は、ヘルニアの膨らみの部分を5cm程度切開して外側から穴の部分を修復する方法です。腹腔鏡手術では、おなかの中から弱くなっている穴の部分をみて内側から修復する方法です。

当院では鼠径部切開法と、腹腔鏡手術の中でもTAPP法での手術を行っております。患者さんの状態に応じて手術方法を選択します。

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